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自由研究の種、あります。――夏休みおうえん特集 自由研究のノウハウ

それもっと早く知りたかった。
小学生の時の自分に教えてあげたいと心から思います。夏休みの魔物といっても過言でない自由研究。その魔物退治に、お近くの公立図書館をセーフティポイントとして利用してはいかがでしょう?

夏休み前から、宿題の準備してます。(優秀!)

「特にこの時期は地図の質問が多いですね。」
と、担当が話してくれました。毎年この時期にどんな質問があったかも記録してあり、これは専用端末のフォルダから司書全員が共有できるようになっています。冒頭の地図の質問に対しても、「この資料や、このホームページが使えます」と手順が書かれていて、私自身も読んでいてとても勉強になります。

たとえば「稲城市の迅速測図」。この時期によく聞かれる質問と、ここ中央図書館は長年の経験で把握済み。カウンター引き出しには「迅速測図」に関することがファイルされていて、質問があってもすぐにご案内できるような体制が整っています。

稲城市立図書館のホームページでは、よく聞かれる質問(中の人は「レファレンス」と呼んだりします)の回答事例集を載せています。こちらもご覧ください↓

さらに企画を使った応援も。「現在はコロナ禍の影響で開催できませんが、7月、8月あたりに毎年小学生を対象にした『図書館何でも調べ団』を企画しており、調べ方や本の探し方を司書自身が伝えています。」夏休みの宿題という魔物を前に、ものすごい経験値をためられそうな予感がします。

テーマ決めから、資料探しも一緒に考えます。(そこまで!)

児童コーナーでは夏休みに入る前から「自由研究コーナー」の展示が開始、様々なヒント本が取り揃えてあります。また今年はオリンピックもあるためオリンピックの特設コーナーもあり。テーマがまだ決まってない時はここに案内したりもするそうです。「低学年の子とか、緊張しているからか『んー……』みたいに悩むことがあるので色々提案してみます。『こんなのあるよ』とか『何が好きなの?』『これはどうかな?』と色々。」と、ほほえむベテラン児童担当。ゆとりある対応、これは心強い!

ベテラン児童担当に、これまでに子どもたちからどんな質問があったかきいたところ、「しくみ」を聞くものが多いとか。低学年の子からも質問があるそうです。

「例えば、『せんぷうきは、どうしてうごくの?』みたいな、仕組みを調べる質問。児童向きで、自由研究で、扇風機、となると取り扱っている資料はなかなか無いので「モーターのしくみ」とか、別の切り口からさがします。でも大抵こういう資料は難しいので、お父さんお母さんにも協力してもらって説明を手伝ってもらったりします。」

様々な切り口からアプローチをとり、さらにその子自身のお父さんお母さんという強力な援軍の協力もいただく。ちょっとシャイな子どもでも、「調べてみようかな」と思えるような空気感をつくる。児童担当の腕の見せ所です。夏休みの宿題という魔物を前に、ものすごい強力なアイテムを手に入れた気分になります。

○自由研究にできそうな特集 たとえば「SDGS特集展示」↓

○特集展示資料のリストも公開しています↓

図書館があるじゃないか!(そうだ!)

質問にくるのは、なにも小学生に限ったことではありません。中学生やもっと大きい子たち、またお父さんお母さんも「わが子の自由研究のために!」と資料を探しに来ます。「ジャガイモを使った自由研究を探している」「ヨーロッパの建築について、庭園の豆知識が知りたい」と質問は様々。すぐにお答えできる資料が見つかるときもあれば、そうでないときもあり。その時は様々な切り口を見つけて資料を探します。

「ジャガイモの自由研究、では見つからなかったので、ジャガイモの遊び方、みたいに視点を変えて資料を探しました。大変だったけど何とか見つけました。」「建築関係の書棚で一通り探したけど見つからなかったので、辞書で一緒にさがして答えを見つけました。」司書も資料探しに一苦労。つまりそれだけ資料探しというのは大変なこと。

自由研究に限らず、調べものは奥深くて大変なものです。ましてや「自由研究」なんて自由すぎてどこから手を付ければわからない。その時に「あっ!図書館があるじゃないか!」と思い出していただければこれ幸い。夏休みの魔物退治、ぜひ協力させてください!

○こちらは調べもの(レファレンス)コーナー

○中央図書館では、調べものご相談カウンターがあります。奥にあるけど怖くありません!お気軽にどうぞ。↓

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