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スタッフおすすめ本『望み』~読書感想文投稿コンテスト「#読書の秋2020」

現在、noteにて開催されている「読書感想文投稿コンテスト『#読書の秋2020』」の課題図書の中から、スタッフおすすめ本として雫井脩介さん著『望み』(KADOKAWA)のコラムをお届けします。

「結末は!!」

結末を予想しながら読んでいくのは、読書の大きな楽しみです。

最後が予想と違っていたりすると「なるほどそうきたか!」と、とても楽しくなります。

また予想通りだと「やっぱりね!」と満足します。読書での結末はとても大切なのです。

『望み』は、建築家の主人公、その妻、高校生の息子、中3の娘の4人暮らしです。

ごくごく普通の家族でしたが、息子が家に帰って来なくなり、2日たったある日、息子の友人が殺害されて発見されます。行方不明になっているのは息子を入れ3人。

犯人だと思われるのは2人。

息子は犯人なのか?それとももう1人の被害者なのか?
主人公の父親は息子が人を殺害するなどできないと信じているが、そうなると…。

母親は息子が犯人でも生きていて欲しいと望む。

やがて周囲から加害者と思われ、その家族だとバッシングを受け追い詰められていく。

もし自分の子どもならどうするのだろうか?何を望むだろうか?と考えながら読みました。

結末が気になって、気になって。
加害者?被害者?
今までこれほど結末を気にしたことはありませんでした。

"気になってしょうがない結末"を感じる『望み』を是非、読んで頂ければと思います。

書名:『望み』
著者:雫井脩介
出版社: KADOKAWA
請求記号: 913.6/シ
中央図書館資料コード: 61187441

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