利用案内RPGゲーム「おいでよ稲城市立図書館」Ver.3 ~稲城市立図書館50周年版 全解説!
2023年6月16日、稲城市立図書館は50周年を迎えました。
そして「おいでよ稲城市立図書館」も50周年記念のVer.3をリリースしました。もう遊んでいただけましたか?
今回はその解説をお送りします!
今回は50年前の稲城市立図書館にタイムスリップします。一緒に開館当初の図書館(現在の第一図書館)をぼうけんしてみましょう!
まずは中央図書館の入り口付近から序章は始まります。ぜひキャラクターに話しかけてみてください。そして館内にはなにやらカードが落ちています。近づいてみると「貸出券」。拾ってみると…1973年の開館当時の稲城市立図書館にタイムスリップ!?
(他にもタイムスリップの仕掛けはあります。いろいろ試してみてください。)
画面がグラグラと揺れて、たどり着いたセピア色の世界は50年前の稲城市立図書館(現在の第一図書館)。まずは館内をめぐってみましょう。当時の様子がいろいろと見られます。
エレベーターで遊ぶ子どもたち
図書館が入っていた中央文化センターは、市内の公共施設で初めてエレベーターが設置された施設だったそうです。子どもたちは階段とエレベーターとで競争して走り回っていたそうで、図書館スタッフの仕事の一つに、エレベーターで遊ぶ子どもたちへの注意があったとか。(『私と図書館』『稲城市立図書館開館20周年記念誌 資料編』)。
記録によると、開館して半年で市民の10パーセントの方が登録され、とりわけ児童の利用が多かったとか。貸出資料の65パーセントは児童書で、児童コーナーの本棚はスカスカになってしまったんだとか。
出来たばかりの図書館へ訪れる方々、とりわけ子どもたちがワクワクしていた様子が目に浮かびます。そういう様子もゲームの中に再現してあります。
稲城と言えば梨
稲城の特産物の一つに梨があります。図書館の窓からは梨畑が見えたそうです。もちろん現在も市内各所に梨園があって、大きな梨は秋の味覚の楽しみですね。
開館した1973年とは…
その頃の時代背景が分かる場面も用意しています。
オイルショックは生活が騒然としていた覚えのある方もいるのではないでしょうか。また、災害を背景とした『日本沈没』(小松左京/著 光文社)は最近でも映像化され話題になりましたね。武蔵野線は東京・埼玉・千葉を走る環状路線ですが、稲城市内には貨物線が走っています。多摩川手前に土手に消えていく線路は異界に通じるかのようです。
その他、ゲームではここには載せきれない場面もたくさん。
稲城の人口(2023年現在と1973年当時)、稲城市の花、三沢川の風景などクイズを交えながら紹介しています。
さて、現代への帰り方は
そろそろ不安になってきました。50年前の図書館からどうやって帰ったらいいのでしょう?
現代で貸出券を拾ったとき、「現代にも読み継がれる名作絵本を借りてみてください」とあったような…!
資料の借り方をスタッフに聞いてみよう
ここに来るきっかけとなった、現代で拾った貸出券はどう使うのかな?
カウンターのスタッフに聞いてみよう。
貸出利用はブラウン方式…?
ポケット型の貸出券と本についているブックカードを一体にして図書館は貸出を管理します。利用者は返却期日票に押された日付まで利用できます。子どものころ、返却日のスタンプを押してみたかったっけ。懐かしく覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
当時は一人5点までの貸出でした。
1970年代に刊行された絵本には、現在でも楽しまれている名作がいくつもあります。『モチモチの木』(1971年、斎藤隆介 /作 、滝平二郎 /絵、岩崎書店)、『おしゃべりなたまごやき』(1972年、寺村輝夫/作、福音館書店)『しろくまちゃんのほっとけーき』(1972年、わかやまけん/著、こぐま社)、そして稲城市立図書館と同い年の『からすのパンやさん』(1973年、かこさとし/作・絵、偕成社)などなど。
そして借りられるのは1点だけ…!
『からすのパンやさん』は同い年
絵本の貸出が完了するとエレベーター前にひずみが発生したようだ、と?それで現代に戻れるかもしれない!行ってみると…エレベーター前に、前はなかった穴が開いている。不気味だけれど飛び込んでみましょう。
稲城市立図書館の歩みのスクロールとともに現代に戻れました。
稲城市立図書館。ここからすべてが始まった!
今回のVer.3では稲城市立図書館開館50周年に合わせて、開館当初の稲城市立図書館をぼうけんしました。ぜひ遊びながらご覧いただけたら嬉しいです。
そして、実際の稲城市や図書館にも足を運んでくださることをお待ちしています。