図書館の中の人、ビブリオバトル参戦日記――中央図書館開館15周年企画⑥
7月1日に迎えた、中央図書館開館15周年。この記念すべき日を利用者の皆さまと祝うべく様々なプロジェクトが始動しています。
今回は「イベント班」より、8月22日(日)にオンラインにて開催された「あなたの推し本教えて下さい~ビブリオバトル」について、バトラーとして初めて参加したメンバーによるリアルレポートをお届けします。
本番当日まで
図らずも、開館15周年記念イベント班の一人として、8月22日(日)に開催された「あなたの推し本教えて下さい~ビブリオバトル」に参加することとなった。
【7月某日 】
本番に先立って、イベント班内で行ったデモ・ビブリオバトル。
初体験のビブリオバトルにも関わらず、軽い気持ちで挑んだ私は、持ち時間が足りず、あえなく撃沈。(当たり前の結果です)
今回は、このときの反省を踏まえて練習をし、万全な体勢で挑む。…予定だった。
【ビブリオバトル前夜 】
プレゼン内容をあらかた確定させ、練習。気付いた点を訂正し、いい感触になったので就寝。
ビブリオバトル当日
早朝。
制限時間内に思いの丈をぶつけられるよう、最終練習。
昨夜いい感じで仕上がっていたのに、おかしい。何度練習しても、うまくいかない。
おさえたいポイント以上の情報を盛り込もうと欲張るのが原因なのか?
持ち時間内におさまらない(焦り)。
ビブリオバトル開始時刻は刻一刻と迫ってくる。
えいっ、仕方ない。
欲張らず、ゆっくり大きな声で、ジェスチャーも交えながらやるしかない。
腹をくくり、zoomに入る。
ところが、…司会者の声が聞こえない。他の参加者の方はすでに準備ができている。
まさか、このまま入れることができずに終わってしまうか。いや、それだけは避けなければ!!
そして、…やっとのことで入れることができた。もはや、落ち着いてプレゼンできる心理状態ではなかった。
しかも、またここに悪い状況が重なる。いつもはじゃんけんの弱い私が、なんと今日に限って勝ち、一番目のバトラーに。
焦りと不安で緊張マックスのまま発表。
そして練習では越えてばかりだった持ち時間が、本番ではなぜだか余る事態
に。
余った時間は、独り言漫才となり、終了。
なんとかやり終えた。
そして、質問タイム。みなさんからの質問が、初参戦の私にとても温かく、優しかった(感謝です)。
そして、他の参加者の方が次々に発表されていく。
慣れている。
落ち着いている。すらすらと言葉が出てくる。
まとまっている。
猛者だ~。
そして、参加者の方々への質問タイム。何か質問しなくては。
ただ、座っているだけではダメだ。思えば思うほど、質問が浮かばない。結局、どなたにも質問できずに発表が終了となった。
そして投票タイム。果たして結果は…。
『本を知り、人を知る』『本を通じて人とつながる』
だが、私がここで強調したいのは、結果がどうこうということではない。
私たちイベント班が掲げてきたテーマ、『本を知り、人を知る』『本を通じて人とつながる』を、まさに実感できたことだ。
また、参加者の方々と、本を通じて楽しい時間を共有できたことだ。
そして、私にはバトル本の中で、すごく気になった本があった。
『それでも僕は夢を見る』
水野敬也/作 鉄拳/画 文響社
早速、図書館で借りて読んでみた。夢とはなにか?生きるとはなにか?
一見、重いテーマであるにも関わらず、心温まる気持ちになれる読後感。(あくまでも個人的感想です)
水野さんの文章も鉄拳さんの画もシンプルがゆえに、すごく伝わってくるものがある。
ページをめくる手が止まらない。一気読みをし(読める量です)、我が家の子供たちにもすぐに薦めてみた。
また、イベント班のメンバーにも報告をした。そして、この本に出会わせてくださったバトラーの方にお礼が伝えたい!!と、noteにこの参戦日記を書く提案をした。
やる前は敷居が高かったビブリオバトル。実際に体験してみれば、意外にも楽しいものだった。
ステキな本と出会わせてくださった参加者の方々、ビブリオバトルに参加する機会をあたえてくださった方々に改めてこの場を借りてお礼を言いたい。
そして、またバトルしてみたい!と思える本と出会えたらその時は是非参加してみようと考えている。
(稲城市立中央図書館開館15周年記念事業 イベント班)
稲城市立中央図書館 開館15周年記念事業
稲城市立中央図書館は2021年7月1日に開館15周年を迎えました。
これを記念に、さまざまな企画を開催しています。
図書館ホームページでは、特設ページをご用意し、15周年記念事業について随時お知らせしております。