司書が喫茶に取材した ~喫茶シュロスベルグも15周年!――中央図書館開館15周年企画の裏側・特別編
中央図書館と、隣接の城山体験学習館の間にあって、交流広場や城山公園の森林を見渡せる喫茶シュロスベルグ(※)は、地元にいながら避暑地にいるような時間が過ごせるステキな場所です。交流広場側は一面ガラス張りの開放感、屋外にテーブルとイスもあります。入館ゲート内なので、店内に図書館の資料を持参することも出来ます。
開館と同時にオープンしたので喫茶も15周年。挽きたてのオーガニックコーヒー、スイーツ類、パンやカレー、パスタなどの定番メニューがあるだけではなく、名作絵本を思い起こせるような特別メニューや期間限定スイーツメニューが並ぶことも。本を見つけたその足で、ほっと一息できるなんて嬉しいですね。
※「シュロスベルグ」はドイツ語で「城・山」という意味からの造語です。
中央図書館開館15周年限定メニューのこと
中央図書館開館15周年を迎えた2021年7月のことになりますが、記念メニューが準備された当時のお話を伺いました。
ーー記念メニューのことを聞かせて下さい。
喫茶スタッフ(以下「喫茶」) 稲城産の梨ジャム入りスイートチリチキンドッグと、ひつじくんポップコーンを出しました。
ーー梨ジャム⁉ どのように使われているのですか?
喫茶 梨の甘みのあるソースを唐揚げチキンにからめてパンに挟んでいます。
ーーボリュームがあるようで、梨のさっぱり感で食べやすそうですね!
メニュー開発はどのように進めるのですか?
喫茶 スタッフ全員でアイデアを出し合って、試作も自分たちで進めます。
ーースタッフが⁉ 専門の方がいるのだと思っていました!
驚くことに、メニューの提案、検討、食材発注、試作…全て喫茶スタッフの方々がされているそうです。メニュー開発は専門の方が担当し、喫茶スタッフは喫茶の切り盛りが主なお仕事と思い込んでいたので、守備範囲の広さにびっくりです。
ーーそれと、“ひつじくんポップコーン”はパッケージがとっても可愛いです♪
喫茶 パッケージもスタッフが考えたんですよ。
デザインやパッケージの考案、製作、全てスタッフの共同作業だそうです。これまでの経験をもとに、安全面や見た目のキレイさにもこだわりが。食べやすい形、お子さんが持っても危険がない、残りを持ち帰る時にこぼれない、量産できる、コスト…。ヒツジさん、ただ者では無い!
メニューが完成するまでのお話を伺って感じたのは、スタッフの皆さんが先頭に立って、美味しさや売り上げも考慮しながら積極的に取り組まれていること。前回はこうだったから今回はこうしよう等、ブラッシュアップも欠かさないプロ意識。ワイワイと意見を交わしながら、お客様を思い浮かべながら試作しているチーム力が想像されました。時にお客様がつぶやいた一言をヒントに、それを叶えるメニューを開発することもあるそうです。こうして準備したメニューが注文されたら、どんな心地でしょう!
15周年記念メニューは既に完売終了しましたが、この春も新作が出るようです。
5月3日(火・祝)は「外で読もうデー」!!
5月3日( 火・祝)、中央図書館では
“本と空間を楽しむ「外で読もうデー」(通称「外読」)”を開催します。夜の野外上映会もあります。主な日程はこちら↓
この日一日限定で食べられるのが新作「あめりかんどっぐにいちゃん」♪
映画『たまごにいちゃん』の主人公のように、殻から出たくない「あめりかんどっぐにいちゃん」は、今にも喋り出しそうです。
早速、喫茶スタッフに製作の裏側を伺いました。
ーーこの春も楽しいメニューが出ると聞きました。
喫茶 そうなんです。“あめりかんどっぐにいちゃん”です。
ーー楽しいデザインですね。
喫茶 絵本『たまごにいちゃん』の主人公のように、“殻”から出たくないア
メリカンドッグなのです♪
ーーアメリカンドッグって子どもの頃、大好きでした。
喫茶 出かけた先で食べたり、お祭りで売ってたり。お外で食べたくなるおやつですよね。図書館のイベントや映画を観に来てくださった方に、楽し
みながら召し上がっていただきたいです。
ーー一日限定だと、準備も大変では?
喫茶 そうですね。個数も決まっているので。イベント限定メニューの時は
その日の人の多さやお天気によって販売の時間を調整します。最後の
映画のお客様まで楽しんでいただけるように工夫します。売り切れで
ガッカリさせてしまっては申し訳ないので…。
なんでもそうかもしれませんが、知らずに楽しんでいるその裏側にはこうした気遣いが支えになっているのですね。
「あめりかんどっぐにいちゃん」…大事にされています。
これからのシュロスベルグのメニューも楽しみで仕方ありません。
(稲城市立中央図書館開館15周年記念事業 プレス班)