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図書館にあふれる「音」を再生してみたら、図書館の中までくっきり見えてくる

図書館は静かな場所。

きっとそう思われる方が多いことでしょう。

確かに、うるさいということはありません。それでも、様々な本や資料があり、機器があり…。よく考えれば(耳をすませば?)、実は公立図書館には音があふれています。

そんな、図書館の「音」をこれまで10回にわたりご紹介してきました。今回はこの「音」について、改めて振り返ってみます。

【図書館の「音」(ASMR)】はこちらから一気聴き↓

なぜ図書館の「音」を紹介しているのか?

単純に面白そうだったから!そしてその音が心地よさそうだったから!

はい、もちろんそれも大きいのですが、図書館の表裏両面にあふれる「音」をお届けすることによって、中の人の業務や普段お見せできないけれど大事な仕事など「図書館で行われていることのすみずみ」を、独自の角度からご紹介できるのでは?と思ったからなのです。

静かそうな場所の音を聴くだけでも楽しく、そして少し心地よい「ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)」と感じていただければ嬉しいです。

図書館のサービスのことはもちろん、図書館の中でも一部の人にしか行われていない専門的なことまでフラットにお届けできると思っています。

例えば、以前こんな「音」をお届けしました。

こちらは、図書館の中心地「カウンター」での作業音です。公立図書館といえば、資料の貸出・返却が欠かせません。手続きは機器を使用しますが、資料が返却された後は、もちろん館内の所定の位置に戻さなければなりません。その時に返却手続きがされていないまま戻してしまっては大変です。そのような手続き漏れ防ぐために、当館ではもう一度返却処理を行うのです。

このように、図書館の「音」をご紹介することによって、利用している時には見えない、サービス維持のための地道な姿なども浮き上がってきて、より図書館を身近に感じていただければと思います。

図書館の「音」(A面)

先にご紹介したような、カウンターなどいわば図書館のA面にあたるサービス業務の「音」はこちらなどがあります。

図書館で借りた本やCD、DVDなどを通帳型手帳に記録できるサービスです。サービス詳細はこちらもご覧ください↓

こちらも地味ながらカウンター業務の一部です。

レシートプリンターは、当館ではフル稼働しております。せっかくなので、メイン機とサブ機の比較をしてみるのも面白いです。

図書館の「音」(B面)

ご利用される方々にとっては、カウンターや書架でのサービスがもちろん印象深いかと思います。しかし図書館サービスはその大半が、バックヤードいわばB面で行われている業務によって成立しているといっても過言ではありません。そのため、中の人にとっては、特にこちらを紹介したかったというのが本音です。

カウンターサービス(A面)につながる、わかりやすい例はこちら

図書館の資料は、表の書架に並んでいるものだけではありません。中でも、建物がワンフロアとなっている中央図書館には、地下に大きな自動書庫があります。書庫にも10万点以上もの資料が所蔵されているため、こちらからご提供することも毎日発生します。

このような地下から地上に汲み上げた際の音以外にも、地下で蠢いている書庫ロボットの音もご用意しました。

普段聴けないけれど利用者サービスに直結した音とも言えるでしょう。

さらにバックヤード業務の音には以下のようなものがあります。

稲城市立図書館では、購入した新刊図書を中央図書館の専門スタッフが現場でブックコーティング(中の人は「装備」などと呼びます)を行い、そのまま収書・受け入れをして図書館に棚に並びます。その前に様々な業務を経ています。

もはや中の人間でも一部の耳にしか届いていない音かもしれません。

最後に、図書館が休館している時にあふれている音をご紹介します。図書館ではいわゆる棚卸しのような業務(図書館では「蔵書点検」と呼ばれます)を年に一度行っています。この時の貴重な?音がこちらです。ここまで来ると、図書館の深い沼にはまってきたといえます…。

ここまでの「音」は、図書館のほんの一端に過ぎません。

これからも、より深い図書館の「音」の世界に誘い、図書館流「ASMR」をお楽しみいただきながら、図書館のすみずみを知っていただければ嬉しいです。


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