司書が司書に取材した⑨ 輪投げ:図書館初⁉…人生で初輪投げのお子さんも続出!――中央図書館開館15周年企画の裏側
2021年7月1日の中央図書館開館15周年を記念した企画も終盤戦です。
開始当初は「何が始まるの?」「記念企画ってどういうもの?」「通常業務のかたわらに出来るのかな、心配。」「時間が足りない予感…」といった声が聞かれたように思いました。
そしてすでに年は明けましたが、今でも聞かれる声は。
「15周年の次の企画はね~」「貸出促進班の次の展示は何?」「忙しそうだね、手伝うよ」…イベント開催や展示企画、ノベルティ品の配布、SNS発信などを通して、15周年企画ありきの図書館業務を前向きに捉えている雰囲気がただよっています。
今回プレス班から送るレポートは、“図書館で可能な企画の限界”を見た数々です!プレス班スタッフがそれぞれを取材しました。
〇図書館でヨーヨー:図書館で夏祭り⁉
〇覆面展示:展示なのに本を隠しちゃう⁉
〇輪投げ:図書館初⁉…人生で初輪投げのお子さんも続出!
今回は第三弾をお送りします。
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ノベルティ班が贈る体験型イベントとは!?
2021年11月初旬から2週間、中央図書館ではノベルティ班プレゼンツの“図書館で10点借りて輪投げに挑戦!”というイベントが行われました。
図書館で10点借りたレシートをカウンターに持っていくと誰でも輪投げに挑戦できるうえ、なんとプレゼントまでもらえるのです。プレゼントとは、開館15周年記念のノベルティとして用意していた“ひばりマークのオリジナル鉛筆”です。ここでしか手に入らない希少品!
中央図書館では15周年を迎えた2021年7月から各種のイベントを催してきましたが一段落した11月、みんなで楽しめるイベントを企画することになりました。最近は縁日や町内会、子ども会の催しは中止が相次ぎ、参加する機会も失われています。図書館で夏に催したヨーヨー釣りが大人気だったこともあり、縁日のような楽しさを体験してもらいたいと考えました。
ボーリングや魚釣りなどのゲームが候補にあがる中でなぜ“輪投げ”だったのでしょう? …スタッフの何人かが子ども会などで輪投げをしたことがあったそうです。そうした経験から、盛り上がるゲームであり小さな子どもから大人までみんなが楽しめる輪投げに決まりました。1回のチャレンジで輪を5回投げられます。輪はどこから投げても構いません。小さなお子さんはごく近くから、自信のあるお子さんは少し離れたところから。好きなところから投げてもらいます。入っても入らなくても、輪投げを楽しんでいただけた方全員にノベルティをプレゼント♪
人生で初めての輪投げ体験!そして発見。
会場は図書館内のグループ学習室です。感染症予防対策のため、長期間使用されないままでした。机や椅子を取り去ると広いスペースを占める白い壁が殺風景で冷たい印象があり、その雰囲気を何とかしたいとあれこれデコレーションを工夫したところ、ポップで楽しいお部屋になりました。
実際に輪投げを体験していただいてどうだったか、案内したスタッフの感想を尋ねてみました。まず輪投げをしたことがないお子さんが多かったことに驚いたそうです。どうやって投げたらよいかわからず立ち尽くす姿にスタッフや付き添いのご家族が投げ方を伝授しました。新しい遊びの発見。初めの一歩のお手伝いができました。
会場をカウンターから離れた場所にしたことで特別感が出ました。参加者の中には普段は児童コーナーやAV(視聴覚資料)、雑誌やカウンター近くの書架には行くものの、反対側の喫茶方面には行ったことがない方もおられたそうです。思いがけず図書館内の普段訪れない書架や施設のアピールにもなりました。
会場のドアをあけて照明をつけると、楽しく飾りつけした部屋が現れます。まるで秘密基地に来たかのようです。「うわー、こんなところがあったんですね?」と驚きの声があがり、多くの方が喜んでくださりました。これは会場準備をしたスタッフは予想もしていなかったので、うれしい誤算でした。
予想をはるかに上回る反響
期間中、約200人弱の方々が輪投げにご参加、ゲームを大変楽しんでくださりました。ノベルティの鉛筆をお渡しすると笑顔で受け取ってくださり、スタッフとしては大変励みになり今後への活力となりました。私たちが利用者の方々から大きな贈り物をいただいたイベントでした。
(稲城市立中央図書館開館15周年記念事業 プレス班)
稲城市立中央図書館 開館15周年記念事業
稲城市立中央図書館は2021年7月1日に開館15周年を迎えました。
これを記念に、さまざまな企画を開催しています。
図書館ホームページでは、特設ページをご用意し、15周年記念事業について随時お知らせしております。