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私の図書館しごと

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中の人の仕事について、各担当が思いの丈を綴ります。note限定公開中です!
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#公共図書館

憧れの企画

わたしの仕事は資料の発注や予算管理、業者対応、シフトなど人員や消耗品の在庫管理などが主としたものです。本来ならば、イベントなどを企画することはない立場なのですが、憧れの企画があり、やらせてもらっているものがあります。 それは、野外上映会です。 コロナ禍の今、巷ではキャンプが流行っていると聞きます。わたしも大いに賛同します。 キャンプはしませんが、よくピクニックをします。芝生のある公園でレジャーシートを広げて食事をしたりゴロンと寝転んだり読書をしたり。屋外で柔らかな陽と風

展示、されど展示

稲城市には6つの図書館があり、そのうち私が勤務している稲城市立中央図書館の休館日は、毎月第四月曜日(第四月曜日が祝日の時は翌日の火曜日)の一日のみです。 この休館日こそ、「お休み」とは程遠く、日ごろ交代勤務を行っているスタッフが一堂に会する日であり、ご来館者がない日しかできないことをするべく、朝から時間刻みのスケジュールが組まれる、ひと月で一番慌ただしい一日となります。 近づく第四月曜日 この日しかできないことの一つに、特集展示の入れ替えがあります。 中央図書館では、一

公共図書館児童担当の仕事と想い

図書館の仕事って、「本を貸すことでしょう」と思っている方いらっしゃいませんか? もちろんそれは図書館の大事な仕事の一つです。 でも、それだけじゃないんです。図書館の仕事は本当にたくさんあります。 私自身も図書館で仕事をするまでは知りませんでした。 そこで今回は、稲城市立中央図書館・児童担当の仕事の一部をご紹介します。 児童担当の仕事はおおまかにいうと、以下のようになります。 ・書架の整備(図書の収集・除籍、損傷本の修理など) ・おはなし会・講座・映画会などのイベント

図書館のレファレンスとサークルと図書館報と

私が担当している仕事は下記の通りです。 ・レファレンス(利用者対応・事例の集計と報告・資料選定) ・いなぎ図書館だより「ひばり」の作成 ・英語多読サークル「いなぎ多読らぶ」の運営 ・イベントの企画・開催(シニア向け、子ども向けの図書館体験講座、大人向けの図書館利用講座、子ども向けの調べもの講座、読書会) 少し詳しくお話ししたいと思います。 レファレンス「レファレンスサービス」とは、『何らかの情報を求める利用者の質問(参考質問)に対して、回答の含まれる情報源を指示・提供す

図書館の「福袋」とは??

図書館では、いろいろな方に本を読んで頂きたいという思いがあります。しかし、自分自身で選んで読む本は、ジャンルが同じ傾向になりがち。 そこで、多くの方にいろいろな本を手に取ってもらえるには…と考えたのが、テーマを決めて数冊本を集めて袋に入れたものをご利用いただく、図書館福袋というものです。 この福袋は、現在では全国各地の図書館で行っているもので、図書館によっては、「本の福袋」や「おすすめ本」などなど、名称も多岐にわたります。稲城市立中央図書館でも、福袋を開始してかれこれ10

光って見える?!

図書館員にとっての大事な業務の一つに「引き当て」と呼ばれるものがあります。予約された資料を書棚から探して、確保する業務です。一日に行うその回数は各館によって様々です。 図書館では、いろいろな本に予約が入ります。 よく借りられる本、あまり借りられない本などなど…。 特にあまり借りられない本では、新たな発見も多く、読んでみたいなと思うものやページ数が多い本などもあり、利用者の方々の興味の幅に感嘆させられることもよくあります。 図書館の資料には、日本十進分類法(NDC)をもと