マガジンのカバー画像

図書館のこと

37
運営しているクリエイター

#稲城市立図書館

描かれているものへの親しみや愛情を育てる――ボランティア養成講座「かがく絵本のできるまで」開催報告

描かれているものへの親しみや愛情を育てる――ボランティア養成講座「かがく絵本のできるまで」開催報告

昨年の2022年11月23日(水・祝)、福音館書店 月刊誌編集部長 石倉友直さんをお招きして、ボランティア講座「かがく絵本のできるまで」を開催いたしました。

児童担当初のイベント
 児童担当になって日の浅い私ですが、何度も目にし、手にとってきた、かがく絵本の編集をされている方のお話を伺えるとのことで、スタッフ側ではありますが、とても楽しみにこの日を迎えました。たくさんの参加者の皆さんと共に、どん

もっとみる
「本好き」の皆さま、お待たせ致しました――香月美夜先生講演会とワークショップ開催報告

「本好き」の皆さま、お待たせ致しました――香月美夜先生講演会とワークショップ開催報告

 2022年10月30日(日)『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~』の作者である香月美夜先生が、講演会とワークショップのため稲城市立中央図書館にいらっしゃいました。今回残念ながら参加できなかった方々にもぜひお伝えしたい。図書館サイドから見た香月先生が来るまでの数々の出来事。また実際の講演会でのこと、皆様と共有したくこの場でお伝えいたします。

1年かかった超企画

『本好

もっとみる
図書館がゲームになった!?――利用案内RPG「おいでよ稲城市立図書館」リリース

図書館がゲームになった!?――利用案内RPG「おいでよ稲城市立図書館」リリース

稲城市立図書館がゲームになりました。その名も「おいでよ稲城市立図書館」。今回は、その全貌と攻略法(?)をご紹介いたします。

図書館とゲームの関係「図書館にあまり馴染みのない方にも、図書館を身近に感じてもらいたい」という思いから、ゲーム制作に着手しました。でもなぜ図書館がゲームに??

「図書館×ゲーム」と聞いて、違和感をおぼえた方もおられるかもしれません。しかし今や図書館とゲームは遠い関係ではな

もっとみる
この状況下だからこそできることは――きっかけとなったSDGs特集展示

この状況下だからこそできることは――きっかけとなったSDGs特集展示

稲城市立図書館では、2021年9月現在も閲覧席のご利用などサービスを制限して開館しております。特に中央図書館では、閲覧席もご好評いただき大変多くの方にご利用いただいてきましたが、やむを得ず空席とする状況が続いてきました。

この状況下で、さらに図書館としてできることはないだろうか。そう考えていた時に館長より浮かんだアイデアが「閲覧席を特集展示スペースとして転用し、さらに多くの資料をご紹介する」とい

もっとみる
司書のおすすめツール――夏休みおうえん特集 自由研究のノウハウ②

司書のおすすめツール――夏休みおうえん特集 自由研究のノウハウ②

レファレンス(調べもの)担当の私がレファレンスで頻繁に利用しているツールを2つ紹介します。どちらも自由研究や調べ学習に役に立つと思います。さらにどちらも読み物としても面白いという共通点があります。

レファレンス担当の仕事については、別の記事も書いておりますので、そちらもあわせてごらんください。

レファレンス協同データベース
はじめに紹介する「レファレンス協同データベース」は申込不要で無料で利用

もっとみる
ビブリオバトルを開催したくてデモ・ビブリオバトルもやってみた――中央図書館開館15周年企画⑤

ビブリオバトルを開催したくてデモ・ビブリオバトルもやってみた――中央図書館開館15周年企画⑤

7月1日に迎えた、中央図書館開館15周年。この記念すべき日を利用者の皆さまと祝うべく様々なプロジェクトが始まっています。

今回は「イベント班」より、「ビブリオバトル」のご紹介とイベント参加のお誘いです。

始動しました!「教えてください! 私のいち推し」企画15年間のうちに図書館で借りた資料から、「いち推し(おすすめ)の本/音楽/映画 の題名」と、「どんな人にオススメしたいか」を書いていただく、

もっとみる
司書が司書に取材した①短期決戦!「よむよむ島」展示が「子どもの隠れ家」になるまで。――中央図書館開館15周年企画の裏側

司書が司書に取材した①短期決戦!「よむよむ島」展示が「子どもの隠れ家」になるまで。――中央図書館開館15周年企画の裏側

7月1日に迎える、中央図書館開館15周年。この記念企画が続々と形になってきました。この企画を記録・発信していく役目の私たち「プレス班」が、各担当を取材して活動の裏側をタイムリーにご紹介していきます!

第一回の今回は、開催中の「よむよむ島」特集展示についての取材記録です。展示に慣れたスタッフでもかなり奮闘したそうです。そして、すばらしいものができました。準備をした担当たちに話を聞きました。

そも

もっとみる
本との予期せぬ出会いを演出するために――中央図書館開館15周年企画①

本との予期せぬ出会いを演出するために――中央図書館開館15周年企画①

2021(令和3)年7月1日に稲城市立中央図書館は開館15周年を迎えます。この記念すべき日を利用者の皆様と祝うべく様々なプロジェクトが動き始めました。

その一つとして、私達「貸出促進班」は活動を開始しました。目的は利用者の皆様と本を繋ぐ役割を担い、一冊でも多くの本をご利用いただくことです。

図書館スタッフ3人からのスタートでしたが、現在では2人増えて5人で活動しています。出勤日や出勤時間もバラ

もっとみる
だれにとっても発見と安心がある図書館へ――稲城市立中央図書館開館15周年

だれにとっても発見と安心がある図書館へ――稲城市立中央図書館開館15周年

2006(平成18)年7月1日、東京都南部に位置する稲城市の緑多き丘に、新たに中央図書館がオープンしました。それから早15年。今年2021(令和3)年7月1日、稲城市立中央図書館は開館15周年という節目を迎えます。

これまで多くの方々にご利用いただきました。その感謝の気持ちとこれからも末永くご利用いただきたいという想いから、さまざまな企画をご用意しております。このnoteでも、開館15周年記念事

もっとみる
図書館の「福袋」とは??

図書館の「福袋」とは??

図書館では、いろいろな方に本を読んで頂きたいという思いがあります。しかし、自分自身で選んで読む本は、ジャンルが同じ傾向になりがち。

そこで、多くの方にいろいろな本を手に取ってもらえるには…と考えたのが、テーマを決めて数冊本を集めて袋に入れたものをご利用いただく、図書館福袋というものです。

この福袋は、現在では全国各地の図書館で行っているもので、図書館によっては、「本の福袋」や「おすすめ本」など

もっとみる
稲城市立図書館note半年間のふりかえりと、これからについて

稲城市立図書館note半年間のふりかえりと、これからについて

東京都稲城市立図書館では、2020年5月からnoteを開始しました。ちょうど半年が経ちましたので、これまでのふりかえりをしながら、当館公式noteのこれからについても書いてみようと思います。

このことについては、note proでインタビューいただいた記事に凝縮されておりますので、こちらもご覧ください↓

note開始のきっかけもっと図書館からの発信を強めていく必要があるーーー。

これは、当館

もっとみる
図書館のレファレンスとサークルと図書館報と

図書館のレファレンスとサークルと図書館報と

私が担当している仕事は下記の通りです。

・レファレンス(利用者対応・事例の集計と報告・資料選定)
・いなぎ図書館だより「ひばり」の作成
・英語多読サークル「いなぎ多読らぶ」の運営
・イベントの企画・開催(シニア向け、子ども向けの図書館体験講座、大人向けの図書館利用講座、子ども向けの調べもの講座、読書会)

少し詳しくお話ししたいと思います。

レファレンス「レファレンスサービス」とは、『何らかの

もっとみる

図書館の「音」(ASMR)です。第14回の今回は「傷ついたDVDを研磨して復活させるための第1工程から第2工程までの音」です。復活?そもそも図書館にDVDがあるの!?

稲城市立図書館は、CDやDVD、VHSといった視聴覚資料も充実しています。
市内では、中央図書館とiプラザ図書館で所蔵しております。特にDVDは、都内の公共図書館の中では上位を誇るほどの所蔵数です。

実はこのDVDやCD、とても

もっとみる
公共図書館児童担当の仕事と想い

公共図書館児童担当の仕事と想い

図書館の仕事って、「本を貸すことでしょう」と思っている方いらっしゃいませんか?

もちろんそれは図書館の大事な仕事の一つです。
でも、それだけじゃないんです。図書館の仕事は本当にたくさんあります。

私自身も図書館で仕事をするまでは知りませんでした。
そこで今回は、稲城市立中央図書館・児童担当の仕事の一部をご紹介します。

児童担当の仕事はおおまかにいうと、以下のようになります。

・書架の整備(

もっとみる