稲城市立図書館note【公式】
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相互貸借資料をご提供する準備で、点検済印を12冊分押している音
図書館の「音」(ASMR)をどうぞ。第13回の今回は「相互貸借資料をご提供する準備で、点検済印を12冊分押している音」です。相互貸借?こんな四字熟語、習ったことない?? 東京都内公共図書館間では、お互いに資料の貸し借りを行うことで図書館サービスの補完を図っています。このサービスを、おもに「相互貸借(そうごたいしゃく)」や「協力貸出」などと呼びます。 東京都立図書館がその取りまとめを行っていて、原則毎週各図書館に配送されてます。中の人はこのことを「相互(ソーゴ)」「相貸(ソータイ)」「都立便(トリツビン」などと呼んだりします。 この仕組みを利用することで、利用者の方からのリクエストが、稲城市内どの図書館にも所蔵していない資料だったとしても、東京都内の公共図書館どこかにあれば借り受けすることができます。 それでも見当たらない場合など、ごく稀に国立国会図書館から借り受ける場合もあります。(一部、貴重書など館外への貸し出しができない資料も稀にあります。そのような資料は「禁帯出資料」などと呼びます) そうです、世の中にある本のほとんどは、お近くの公共図書館で借りることができる!と言っても過言ではないのです。 お互いの自治体や都立図書館から貸し借りをする資料ということもあり、扱いはいつも以上に慎重です。ご利用者に提供する際には、取り寄せた資料の状態を記録し、さらに専用のカバーをしてお貸しします。 今回の音は、中央図書館からご提供する資料を準備している時に出ている音です。状態点検をした際に付箋に記録しており、その点検済のスタンプを押している音なのです。今週のご提供は12冊でした。 図書館以外の職場でも、スタンプを連打?されている場面があるかもしれません。だんだんリズミカルになっていきます。この音もじわじわ情景が浮かぶように思うのですが、無理でしょうか…!
至難!東京都足立区の住宅地図をブックコーティングする音・完全版
図書館の「音」シリーズ、第12回の今回は「至難!東京都足立区の住宅地図をブックコーティングする音」しかも完全版です。お待たせしました。 これまで、図書館資料のブックコーティング(中の人は「装備」と呼んだりします)について、様々な場面をご紹介してきました。いよいよ今回は、装備本番の音です。 装備を行う時、私たち中の人は、様々な資料と対峙して、その資料に合った装備の仕方で挑むものです。 通常の単行本の場合は、もっとも標準的な装備となり、中の人なら1~2分で仕上げてしまいます。しかし、美術書や住宅地図などの大型本や分厚い本、一方で、行政資料やパンフレットなどの薄い資料の場合は、そうはいきません。 なぜなら、大きい本だと空気が入りやすい、薄い資料だと表紙の切り返しが難しいなど高度な技が必要だからです。 これらの資料を装備する時が、まさに中の人の本領。決して話しかけてはいけません。 ブックコーティングに使用するラミネートフィルムは、一度貼られると修正が非常に難しく、中に隙間でもできてしまった時などは、専用の剥離剤を使ったりの大工事を繰り広げなければなりません。 今回は、装備界の柱?キング?住宅地図を装備する音です。しかも東京都足立区の地図なので分厚い!じりじりと攻めていくため、音声時間は約3分間と少し長いですが、ぜひ最後まで聞いてみてください。 音だけでどれだけの方に作業風景を想像いただけるか不安ではありますが、作業の緊張感は味わっていただけるはずです! なお、この今回の音声には、救急車の音(中央図書館の近くに稲城市立病院があります)や中の人のつぶやき、足音なども入っております。図書館の中の日常風景としてもお楽しみください…!